ビジネスマナーはなぜ必要か?印象や信頼性を左右するマナーの必要性

社会人として、人としてなぜマナーが必要なのでしょうか。マナーなんて堅苦しい、面倒くさい、そもそもマナーが何なのか分からない、マナーは守らないといけないものなどと、考えていませんか?

そもそもマナーとは何なのか、マナーの必要性とその意味についてご紹介します。

目次
・マナーとは何か?
・マナーはなぜ必要なのか?
・マナーを身に付けることで得られるメリット
・ビジネスマナーを学ぶ方法
・さいごに

マナーとは何か?

ビジネスマナー、テーブルマナー、来客応対マナーなど「マナー」という言葉を幾度となく聞いたことがあるともいます。
では、一体マナーってどのようなことをマナーというのでしょうか?

このような質問をすると9割の人が「マナーは決まり」「守らなければいけないもの」「規則」「礼儀」などの答えが返ってきます。これらの回答が間違っているというわけではありません。

マナーとは、相手に対する配慮や思いやりを言葉や態度で示すことをマナーと言います。

マナーで大切な2つのポイントをお伝えします。

一つ目は、「相手目線」であること。

マナーは決まりで、必ずやらなければならないものという考えではなく、相手のことを思って配慮や心配りが自然にできることが理想なのです。しなければいけないと硬く考えてしまうと、形式ばった心のこもっていない対応になってしまいます。それでは本来の「マナー」とかけ離れてしまいます。
つまり、マニュアル通りにやらなければならないもではなく、相手を思った言動をするのが本来のマナーの意味です。
良い人間関係を築いていきたい、あなたのことを思っていますという意思を伝えることにも繋がります。

二つ目は、「誰に対しても同じマナーで対応しない」ということ。

10人のお客様がいたら、10通りの対応方法があるということです。
目の前にいる人に合わせたマナーで対応しましょう。相手の方に合わせる、相手の方が心地よくその場を過ごしてもらうことがマナーなのです。

さらに、マナーは国や地域、時代によって異なる場合があります。
ある国では良いとされていることでも、別の国や地域によって悪いマナーとされることもあります。
ただ守れば良いというものではなく、相手の立場や場面、時代に応じて臨機応変に使用する必要があります。

最後にもう一度言います、マナーとは相手目線、相手のことを思いやった言動のことを言います。
相手を不快にさせないと同時に、自分自身も快適に過ごすことができるというメリットもあるのです。

マナーはなぜ必要なのか?

次に、なぜマナーは必要なのでしょうか?
社会人になる段階で特に重視されているのがビジネスマナーです。就職活動中に学校からマナーについて教えてもらったという人もいると思います。では、なぜ就職活動でビジネスマナーが必要だったのでしょうか?

ビジネスマナーは社会人である以上、ずっと必要です。

社会人にとってビジネスマナーが必要とされる、重要な2つの理由をご紹介します。

1.信頼関係を築くため

マナーができている、できていないで相手と信頼関係の築けるかどうか決まってきます。

例えば、毎朝明るく元気よくアイコンタクトをとりながら笑顔で挨拶をして出社するAさんと、
毎朝小さな声で下を向きながらボソボソと挨拶をして出社するBさん。

皆さんなら、Aさん、Bさんそれぞれにどんな印象を持ちますか?
一緒に働くとしたらAさん、Bさんどちらでしょうか?

殆ど方が、Aさんだと答えると思います。
挨拶の仕方、表情は人の第一印象を左右する重要な要素の一つです。挨拶も表情管理も社会人としては大切なマナーです。マスクを着用している昨今では、声の大きさや声の表情、笑顔などは特に意識してほしいポイントです。
相手を見た一瞬で、その人と会った瞬間で印象は殆ど決まると言われています。表情や振る舞い、身だしなみは特に視覚情報なので整えておく必要があります。

第一印象が良いと、相手の人をもっと知りたい、話しをしたいという気持ちになるものです。
コミュニケーションが取れれば、信頼関係が生まれます。信頼関係が生まれれば、仕事を進めやすくなります。つまり、マナーは自身の仕事を円滑に上手く進めるために、とても重要であるという事です。笑顔や挨拶なんて当たり前のことだと思う人もいます。その当たり前のことが当たり前に出来ていますか?自己評価ではなく、他の人から見て、良い印象、マナーができていなければ意味がありません。
マナーは自己評価ではなく、他者評価である必要があります。
相手に合わせたマナーができていれば、互いに信頼関係を気付くことができるのできるでしょう。

2.会社の印象を良くするため

一人の印象が会社の印象に繋がります。その意識をビジネスマンとして持っておくことが大前提です。

例えば、名刺交換の場面。相手の名刺を落としてしまった、社名に指をかけて受け取ってしまった、複数名との名刺交換に慌ててしまいスムーズに好感することができなかったとしましょう。
お相手の会社の方は、きっとこのような印象も持つでしょう
「名刺交換もまともにできないのか・・・」「ビジネスマンとしての振る舞が上手くできない=この会社(人)仕事をお任せしても大丈夫かな」などと不安に感じるのではないでしょうか。
名刺交換はビジネスにおける大切な第一印象です。
一人の印象が悪い=会社の印象も悪くしてしまいます。会社の第一印象を良くするためにはやはり、ビジネスマナーをしっかりと備えておくことが重要です。社会人になって初めて行う方も多い名刺交換は、何度も練習をして慣れておきましょう。また、ビジネスに相応しい名刺入れを持ち、交換の仕方、名刺を忘れてしまった場合の対応方法などをしっかりと身に付けておきましょう。

名刺交換をはじめとする基本マナーは会社の印象を左右する大切な要素です。
新入社員だけでなく、中堅社員、役員クラスの方々も定期的にビジネスマナーを見直していただくことをおすすめします。

ビジネスで押さえておきたいマナー/

ビジネスマナー、オンラインマナー、接遇マナー、ビジネス文章マナー、テーブルマナーは最低限押さえておきたいものです。

\日常生活で押さえておきたいマナー/

訪問マナー、冠婚葬祭のマナー、贈り物のマナー、手紙のマナーなどを押さえておくと、マナーを知らなくて恥をかくことがなくなります。

マナーは教えてもらえるものばかりではなく、自分からアンテナを張って情報を収集して身に付けていく必要があります。
時代によってマナーは変わっていきます。最新のマナーを知っておきたいですね。

マナーを身に付けることで得られるメリット

マナーを身に付けることで得られるメリットが2つあります

1つ目は、相手を思いやった行動が出来るようになる

2つ目は、周りの信頼を得ることができる

繰り返しになりますが、マナーは相手目線での言動です。
常に相手のことを考えて行動することで、自然にマナーが身についていきます。マナーを意識した言動をとっていれば、自然に相手を思いやった行動が出来るようになるということです。

次に、ビジネスではマナー出来ている出来ていないで判断されることもあります。
マナーができていると信頼に繋がることもご紹介しました。人と関わりながら仕事をする上で、マナーは重要です。言葉遣いや報連相、態度や表情など全てにおいて社内、社外の人と関わるなかで必要です。これらができていないとどんなに仕事ができたとしても、人との関わりが上手くいかないため、信頼を得ることができないのです。

学生から社会人になったタイミングは、このビジネスマナーを徹底に身に付けるべき時期です。
また、社会人経験が長くなると、マナーを忘れてしまったり、自己流になってしまいがちです。定期的に見直す機会を作ることで、マナーレベルを定着させることができるでしょう。

ビジネスの場では、生まれやライフスタイルが違う人同士が同じ仕事や目標に向き合って仕事をします。気の合う人同士が集まっているわけではありません。マナーがなければ、考え方や方針の違いでぶつかってしまうことがあるもしれません。そうならない為にもマナーは必要と言えるでしょう。

ビジネスマナーを学ぶ方法

マナーを学ぶ方法はおおよそこの3つの方法です。

  • 本や雑誌、SNSで学ぶ
  • 職場の先輩や上司に聞く
  • マナー講座を受ける

マナー本は書店に行けば選びきれないくらい並んでいます。業種別、シーン別など自身の学びたい本を自由に選択して学ぶことができます。ただ、何か疑問に感じた時に質問をして回答を得ることが難しいです。

次に、職場の先輩に聞くことも一つ方法です。同じ職場の先輩であれば環境を分かっている分説得力のある回答を得ることができるでしょう。ただ、先輩の時間や都合により十分な時間を得ることが難しい場合があります。一度に沢山の情報を得ることが難しいかもしれません。

マナーに関する講座は多くんお研修会社で開催しています。自身の都合に合わせて学びたい講座を選択して受講すると良いです。プロの講師からアドバイスを受けたり、質問ができる機会も得られるため、しっかりとマナーを学ぶことができるでしょう。
昨今ではオンラインで開催しているところもあるので、場所を気にすることなく受講も可能です。
受講料がかかるので予算に合わせて研修会社や個人事業主を選ぶと良いでしょう。

さいごに


ビジネスマナーの必要性をご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
ビジネスマナーさえ身に付けていたら、仕事が契約が取れるようになったり、業績が上がるというものではありません。
しかし、マナーができていないため、契約が取れない、アポイントメントが取れない、業績が上がらないケースはあり得ます。
例えば、仕事はできるのに不愛想、見た目は好感が持てるのに言葉遣いが悪いので大事な場面に呼んでもらえないなどです。

今一度ご自身のビジネスマナー、職場や同僚のビジネスマナーを見直してみてはいかがでしょうか。

何かお困りのこと、お悩みなどございましたらお気軽に弊社までお問合せください。

Wellvy Support(ウェルビーサポート)

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Wellvy Support 代表
接客のプロ育成講師 早川 薫

接客業専門、企業の売上や業績アップをアシストする専門家。
マナーをはじめ、コミュニケーションや営業術、VMDなど接客業方向けの研修やセミナーを実施。
現場に即した内容で、リアルで分かりやすいと好評を得ている。

全国各地で対面・オンラインにて対応可能。
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